« 0と1の間に | メイン | 新しい玩具(おもちゃ) »

2006年1月28日

新宿の青い木

JR新宿駅西口から西へ、高層ビル街に向かって伸びる地下道を歩くと、
階段も坂も無いのにいきなり地上に出ます。
ここから階段を上がり、高層ビルの間を抜けてさらに階段を上がると、
またしても地上。
40年余り前、ここにあった淀橋浄水場では、
エッシャーの絵のように水がぐるぐると回り続けていたに違いありません。

近年、どうも都会の喧噪を生理的に受け付けなくなり、
特定のお店に行く時以外は新宿駅周辺を歩くこともなくなりました。
しかし、昨日は電車の待ち時間がかなりあり、
遅い時間でいつものお店が閉まっていたので、
久し振りに歩いてみることにしました。

明るい地下道が突然終わると、
暗い夜空から無数の四角い明かりが視野に飛び込んで来ます。
「住友ビルってこんなに小さかったっけ」
まさか、大人になったから小さく見えるわけでもないでしょう。

三井ビル前の広場の木は、青く光っていました。
どうしても好きになれなかったはずの、街路樹に巻き付けられた電飾に、
新宿駅から歩いて来た後に出会うと、なぜかほっとしました。

どうしようもなく気忙しい大都会にも、確かに心が休まる空間があり、
一見無駄のような電飾も、確かに人の心を癒し、
そして、大都会も電飾も鬱陶しい物と決めつけていた私にも、
確かな皮膚感覚が残っていたようで‥‥

ほんの少しだけ、私の新宿の地図が広くなったような気がします。

2006年1月28日 23:08 | カテゴリー:街への思い