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2008年5月 6日

【三】横浜に呑まれた神奈川 前編

八丁畷駅を過ぎて暫く行くと、市場上町という交差点があります。
左を見ると京急の踏切があります。
何の案内もありませんが、ここで川崎市は終わり。
地図で見ると縦に長い川崎市を横に通り抜けたので、
結構呆気なく通り過ぎてしまいました。
ここから横浜市鶴見区です。
静かな住宅街を歩いて行くと、左側に市場村一里塚があります。
江戸から5番目の一里塚です。

市場村一里塚の碑
市場村一里塚の碑

後で気付いたのですが、これは碑で、一里塚本体ではありません。
どうも不勉強でいけませんね。

その先、鶴見川橋で鶴見川を渡ります。
鶴見川橋を渡った所に鶴見橋関門旧蹟碑があります。

鶴見橋関門旧蹟碑
鶴見橋関門旧蹟碑

1859年に横浜港が開港すると
生麦事件など外国人が殺傷される事件が頻発したため、
横浜周辺にいくつもの関門や番所を設けて警備を強化しました。
東海道上では神奈川宿の出入り口に当たる鶴見と神奈川台に関門が、
また川崎宿から保土ヶ谷宿の間に20箇所の見張り番所が設けられました。

さらに進むと沿道はだんだん賑やかになり、
やがて京急鶴見駅とJRの鶴見駅の前に出ます。
旧東海道は京急鶴見駅の所で高架の線路をくぐり、寂れた商店街を進みます。
商店街を抜けると、六郷橋で別れた国道15号と交差します。
そこにJR鶴見線の国道駅があります。

国道駅の改札口
国道駅の改札口

国道駅は昭和初期の風情が漂う駅として知られています。

本来はここで国道15号を横切って進まなければいけないのですが、
私は誤ってここから国道15号を進んでしまいました。
本来の道はそこから2km弱進んだ東海道本線の貨物線の下で
国道15号と合流します。
そして、そのすぐ先から神奈川区に入ります。

今回は少々訳あって、
川崎宿出発が午後2時半とかなり遅くなってしまいました。
しかも撮影の都合で六郷橋の川崎側から歩き直しています。
そのため神奈川宿の入り口まであと数百メートルの地点で
時刻は既に4時半を過ぎていました。
これでは予定の郵便局に5時までに着く事ができません。
そこで、例によって現代人に戻り、子安駅から京急に乗ります。
(京急鶴見駅の下の自販機で飲み物を買った時点で現代人でしたが)
ここから2つ先の仲木戸駅までワープです。

子安駅
子安駅

今回は横浜西神奈川郵便局です。
国道1号沿いにあります。

横浜西神奈川郵便局
横浜西神奈川郵便局

横浜西神奈川郵便局の風景印
横浜西神奈川郵便局の風景印

横浜西神奈川郵便局の風景印は
歌川広重「東海道五十三次」の神奈川とみなとみらい21地区のビル群です。
切手は「神奈川県の花」のバラです。
横浜市の花がバラなのでこの切手を選びました。

風景印をもらったら電車で子安駅まで戻り、続きを歩きます。
子安駅から国道15号を2km程進むと、滝の橋という橋があります。

滝の橋
画面下の小さな橋が滝の橋。左が江戸方。
上を通るのは首都高速神奈川1号横羽線。
画面奥は江戸時代は海でした。

かつてこの橋の江戸側に神奈川本陣、京都側に青木本陣があり、
橋の袂には高札場もありました。
今は何の痕跡もありません。
現在の滝の橋は1966年に架けられました。
下を流れる滝の川沿いに遊歩道が整備されています。

滝の橋の先200m程の右手に宮前商店街の入り口があります。
日本橋からのお付き合いだった国道15号とはここでお別れして
商店街の方へ進みます。
なお、国道15号はその先300mくらいの所にある青木通交差点で
国道1号と合流して終わっています。

宮前商店街入り口
宮前商店街入り口

商店街といってもそんなに商店が集中しているわけでもないようです。
長さは200m程。抜けた先に青木橋があります。

青木橋
青木橋

青木橋は国道1号がJRと京急の線路を跨ぐ橋です。
ここに着いたのは午後6時。一旦帰宅です。
話も長くなったのでここまでを前編とします。

2008年5月 6日 15:56 | カテゴリー:東海道スタンプラリー