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2005年11月25日

手紙

友人から手紙が来ました。
こちらは、手紙と言うほどのものではないのですが、
旅先からよくはがきを出していました。
しかし、先方はずっと体調を崩していたようで、手紙をくれたのは久し振りです。

嬉しいので相手の携帯電話にメールを送ったのですが、返信はありません。
手紙によると、まだ完全に体調が回復したわけではないようですから、
また寝込んでしまったのでしょうか。
それとも、急に次の休日に会おうなどと私が言い出すものだから
当惑してしまったのでしょうか。
この手紙が書かれたであろう一昨日あたりにメールを出していれば
すぐに返事がもらえたでしょうか。

私は、電子メールが味気ないとは思っていませんが、
郵便の手紙のやりとりに流れる時間の感覚はなかなかいいものです。
今様の言い方をすれば「スロー」でしょうか。
「書く」という作業には不思議な力があるようで、
読んだだけでは理解できない事も書いてみるとわかったり、
夢をノートに書き綴っていると実現したり‥‥。
手紙も、先に考えておいた事を紙の上に吐き出すのではなく、
書く事自体が思考だと思います。
だから、書いているうちに気が変わって、
最初から書き直したり、結局出さなかったりするのです。

以前、当時付き合っていた人からもらった手紙の宛名書きを見た瞬間、
「これはまずい」と思った事がありました。
果たして、開封してみれば予想通りの内容。
手書きの文字は、書かれた言葉の意味以上に語るものです。

しかし、旅先からせっせとはがきを出す割には
家でじっくり腰を落ち着けて手紙を書かない私は
筆まめなんだか筆無精なんだか‥‥。

2005年11月25日 01:43 | カテゴリー:よしなしごと